フリーランスのイラストレーターは近年急増している!
魅力のあるイラストを世の中に発信するイラストレーター。書籍や広告、雑誌などのイラストカットが主ですが、最近ではネットゲームや動画サイト、ラインスタンプの普及により、活躍の場がどんどん増えています。
フリーランスイラストレーターに資格は必要?
イラストレーターとして活躍するために、特別な資格は特にありません。しかし持っておけばいろいろと有利になる資格もあります。ここではイラストレーターが持つと大きな武器となる資格を集めてみました!
関連ソフトの基本操作に関する資格
イラストを描くためにはPhotoshopや Illustratorを使うことが多いでしょう。そのため、知識を深めるためにも、以下のような資格がおすすめです。
- Photoshopクリエイター能力認定試験
サーティファイが行う民間資格です。取得すれば、Photoshopを使った画像編集や加工技術を証明でき、大きなアピールポイントになります。
- Illustratorクリエイター能力認定試験
基本的な操作方法だけでなく、与えられた課題を的確かつ迅速に処理をする実践的な能力が求められます。DTP業界に通用するほど難易度の高い資格。受験資格もないので、その業界で活躍したい人は取得しておいて損はありません!
- アドビ認定アソシエイト(ACA)
アドビ製品であるphotoshopやillustratorの知識を試すエントリーレベルの試験。アドビシステムズ社が公認。未経験で始めたばかりの人におすすめ。
デザインの質を高めるための資格
イラストは色使いも大切です。色塗りひとつで作品全体の印象が変わることもあるので、手は抜けません。ここでは色彩能力を養うために役立つ資格を紹介します。
- 色彩検定
色に関する幅広い知識を求められる試験です。色の組み合わせたけでなく、色が人に与える影響や社会環境に与える変化、配色倫理などを学びます。国内のカラー系検定ではナンバーワンの知名度です。
・カラーコーディネーター検定
たくさんある色の中から、ぴったりの効果的な組み合わせを学ぶ資格です。流行をしっかりとおさえた色の配色がわかるため、世間のニーズに合ったイラストが書けるようになるかも!
フリーランスイラストレーターは未経験でも挑戦できる?
専門学校や独学である程度イラストを学んできた人であれば、フリーランスのイラストレーターとして働けます。ただし最低限のイラストソフトは使えなければいけません。
もちろん仕事が獲得できるか否かは実力次第である部分が大きいでしょう。特に未経験の場合は、知名度がないため、積極的な営業活動が必要です。
自分をアピールするために、SNSやブログなど使えそうなものな何でも利用してみるのをおすすめします。
フリーランスイラストレーターの場合、ポートフォリオはこう作る!
これまで描き溜めてきたイラストをまとめて、ポートフォリオを作りましょう。ポートフォリオとは自分のイラストの雰囲気や実力を知ってもらうための資料となります。未経験はもちろん、経験者も必須です。
具体的には以下のように作ります。
①表紙
ぱっと目を引き、ページをめくりたくなるようなイラストを用意しましょう。第一印象はポートフォリオにおいて非常に重要です。
②2ページ目以降
様々なバリエーションのイラストを載せましょう。人間だけでなく、動物やモンスター・オリジナルキャラクターを盛り込むと、バリエーションが出て、見ていて楽しくなります。
③背景やその他得意なイラストなど
風景や建物、メカニックなど生き物以外の自分の得意分野を載せます。ネットゲームの普及により、ドット絵の需要も高まっています。
④最後のページ
自分の名前や連絡先を載せましょう。
一緒にSNSのURLを載せておくのもおすすめです。
クライアントに提案(応募)する際に、ポートフォリオとしてSNSを提示することは非常に効果的です。SNSをみたり、噂を聞いた企業からイラスト依頼のスカウトが舞い込む可能性だってあります!
また作品をネットで配信する場合は、料金一覧ページやお問い合わせページを作っておくと、依頼が舞い込みやすくなります。
フリーランスイラストレーターに必要なスキルは?
イラストレーターに必要なのは画力です。やはり仕事として請け負う以上、それなりの作品を作り上げなくてはなりません。
しかし他にも必要なスキルはたくさんあります。ここではイラストレーターとして活躍するために必須の技術について見ていきましょう。
PhotoshopとIllustratorの操作スキル
多くのイラストレーターはPhotoshopやIllustratorを使ってイラスト制作をしています。そのため最低限、これらが使えなければ活躍するのは難しいでしょう。
PhotoshopとIllustratorは本もたくさん出ていますし、パソコン教室でも講座があります。先行投資として学んでおいて損はしません。
コミュニケーション能力
仕事は人と人との関わりの中で行います。もちろんイラストレーターも例外ではありません。案件によっては担当者と打ち合わせをすることもあります。
そのため最低限のコミュニケーション能力は必須です。もちろん人見知りや口下手でも大丈夫!しかしクライアントとの報連相はしっかりとしましょう。
「伝える絵」を描く能力
イラストは文章よりも視覚的に伝える力が強い傾向にあります。文章であれば何行もかけて説明することが、1枚のイラストで済んでしまうこともあるほどです。
そのためイラストレーターには「イラストを通して伝える力」が必要となります。イラストを見る対象を思い浮かべながら、絵のタッチやイメージを膨らませなければなりません。
営業力
仕事を獲得するためには営業力が必要です。せっかくフリーランスのイラストレーターになっても、使ってくれるクライアントがいなければ、才能の持ち腐れでしょう。
フリーランスイラストレーターの年収が気になる!
気になる年収ですが、多くの場合「1カットいくら」と単発案件である場合が多いです。そのため何枚描いたかで決まります。
もちろん人気が出れば、それに応じて年収も上がっていきますが、一般的には300万円~500万円程度とされています。
フリーランスイラストレーターが年収を上げるにはどうすればいい?
基本的に、仕事が増えれば年収が自然に上がってきます。もちろん知名度が上がるにつれて、自分の価値を上げる努力もしなければなりません。ここでは年収を上げる方法についてみていきましょう。
得意なジャンルやオリジナリティをアピールする
得意なジャンルを開拓することで、知名度が上がってきます。依頼する側としては、「なんでも書きます!」では意外と頼みづらいものです。そのため「建物はこの人!」「癒し系のイラストならこの人」と自分のイラストを差別化するのがおすすめ!
イラスト以外のスキルを身につける
ただイラストを描くだけでなく、コーディングの知識を身に着け、Webデザインまで請け負えるようになると、仕事の幅が広がります。クライアントが求めるプラスアルファを叶えるイラストレーターになれるよう頑張りましょう。
実績と仕事内容にあった単価で仕事を受ける
実績が増えてきたら、定期的に価格の見直しをしていきましょう。最初のうちは契約書を交わさずに口約束を仕事を受けることも多くあります。そのため損をしてしまうことも。
特にお金については、しっかりとした契約書を交わし、クライアントとの約束を確実なものにしましょう。
経理のことを理解すれば節税になる
フリーランスは確定申告や経費などの税金を自分でしなければなりません。税金を理解することは、節税にも繋がります。最初は慣れないこともありますが、毎年のことですでこの機会に勉強してみて損はありませんよ!
「経理なんて初めてで不安」…そんな人のために下記ページに詳細を用意しました。併せて確認してください。
フリーランスイラストレーターは在宅勤務が可能なの?
イラストのデジタル化が進み、パソコンで完結する仕事も増えてきました。そのためフリーランスのイラストレーターは在宅勤務も可能です。
ただしクライアントとのコミュニケーションを疎かにしてはいけません。何かあったらすぐに連絡し合える環境は整えておきましょう。
フリーランスイラストレーターは案件探しをどうしたらいい?
フリーランスのイラストレーターは、まず営業!しかし「具体的にどうやって仕事を見つければいいの?」と迷ってしまいますよね。ここでは実績ゼロ・未経験のイラストレーターが案件をゲットするための方法をご紹介します。
過去の人脈を頼ってみる
会社員からフリーランスになったのであれば、前職の関係者に声をかけると、思わぬ繋がりが生まれるかもしれません。
クラウドソーシングサイトで実績作り
「まずは何か仕事をしてみたい」そう思ったら、クラウドソーシングサイトを利用してみましょう。有名なものにランサーズやクラウドワークスがあります。クラウドソーシングサイトの魅力は、無料で登録でき、初心者OKの案件も多いこと!
そのため未経験でも実績作りにぴったりです。また多くのクライアントのもとで仕事をすることで、人脈づくりはもちろん、勉強になることも多くあります。
個人間のスキル売買サイトで依頼を待つ
ココナラやSKIMAなどのスキル売買サイトで仕事を募集してみてもよいでしょう。
最近ではSNSのアンコンやヘッダーを受注する人も多いため、自分のイラストを売り込むチャンスにつながるかもしれません!
イラスト素材サイトで販売する
イラストACやイラスレインなどでイラストを販売する方法もあります。イラストACでは自分のイラストがダウンロードされるたびに3~4円の報酬が入ります。
また購入されると数千円の収入になります。自分の作品を発信しながら報酬も得られるなんて、やらない理由がありませんね!
SNSやブログサイトで自分の作品をアピールする
TwitterやブログなどのSNSで常日頃から自分の作品を発信することも、チャンスに繋がります。Twitterのユーザーは日本に4500万人もおり、それだけたくさんの人が目にする場所なのです。
発信し続けることでファンが増え、そこから仕事に繋がるかもしれません。またブログを見に来てくれる人が増えれば、広告収入にも繋がります。
イベントに参加してチャンスを掴みに行く
イラストの即売会に参加するのもおすすめです。
コミケなどには編集部のスカウトやゲーム制作会社、イラスト制作会社の担当が来ていることがあります。
フリーランスのイラストレーターになるには正しい手順を踏もう
フリーランスのイラストレーターを目指す以上、自分のイラストがたくさん世に出てほしいですよね!憧れの雑誌に自分のイラストカットが使われている…想像しただけでワクワクします。
フリーランスのイラストレーターには実務経験は必要ありません。本当にイラストを描くことが好きで、自分の表現方法の一つになっている人に向いています。
実績がなくても、クラウドソーシングサイトやスキル売買サイトで仕事を探せるため、未経験でも入り込みやすいのが魅力です。
イラストの実力も必要ですが、それ以上に営業力やコミュニケーション能力が大切な世界。自分の強みや得意分野を分析し、唯一無二のイラストレーターを目指しましょう。