フリーランスの経費を徹底解説!経費になるもの・ならないものや控除のすべて

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個人事業主(フリーランス)が確定申告で経費や控除を活用するのはメリットしかない!

確定申告では売上から経費を引いた金額を申告します。フリーランスが開業届を出した上で確定申告書を提出すると、メリットがたくさんあることを知っていますか?

例えば青色申告をすることによって、今年後の赤字を翌年以降の黒字と相殺したり、所得証明が出せます。所得証明があると、銀行での融資を受ける際にとても有利になります。

また国民健康保険料が安くなるなどメリットがいっぱい。確定申告で経費や控除を上手く活用することで、余計な税金を払わずに済むのです。

フリーランスの経費で落とせるもの

フリーランスとして事業を始めるにあたり、「経費」は気になるもののひとつですね。まず業務上必要な消耗品は全て「消耗経費」として認められます。

主に文房具やプリンターのインキなどです。他には事務所で使っている「水光熱費」も経費。自宅兼オフィスで仕事をしている場合は、スペースに応じて、仕事に使っている分のみを経費とできますよ。

ネットや電話代だけでなく、切手や郵便物の送料も通信費に含まれ、仕事中に移動で使った「交通費」も経費です。

フリーランスの経費として落とせないもの

経費にするためには「事業のために使ったお金」であることが条件です。例えば福利厚生費や所得税や住民税、健康診断のための費用は経費にできません。

確定申告の所得控除で全額控除されるためです。また子供を保育園に預けて働くフリーランスもいるでしょう。しかし保育料を経費として落とすことは不可能です。保育料ついては、私もあの手この手でなんとは経費にしようと悪戦苦闘しましたが、ダメでした。

事業に関係なく支払う義務のあるお金は、経費にはなりません。

フリーランスで落とせる代表的な勘定科目一覧

交際費 クライアントとカフェで案件の打ち合わせをした場合のお茶や食事代。
消耗品費 文房具やプリンターのインクなどおおむね1年以内に消費され、10万円以内のもの。
旅費交通費 事務所を構えている場合は、通勤費。その他出張費用。
車両費 社用車の燃料費や車検の費用、リース代。
取材費 取材先が遠方だった場合の旅費、インタビュー時にかかったお茶代、場所代。
広告宣伝費 チラシや試供品、パンフレットなどの製作費。
新聞図書費 仕事に必要な新聞や書籍の購入費。
減価償却費 オフィスにある備品の中で消耗品であるものの、1年以上使えるもの。国税庁のホームページから耐用年数表などを使って計算。
会議費 クライアントとの打ち合わせて使った会議室の費用やコーヒー代など。外注費…業務を外注したさいに払った費用。
地代家賃 自宅をオフィスや事務所として借りている場合は、家賃は経費となります。またレンタルオフィスを借りている場合も同様。
通信費 手紙を送る際の切手代や宅急便代、固定電話代、ネット料金が通信費にあたります。水道光熱費…電気代やガス代、水道料。
租税公課 仕事でかかった税金。主に個人事業税や固定資産税・不動産取得税・自動車税・登録免許税・印紙税が租税公課にあたります。
研修費 資格の取得や、セミナーへ通うなど仕事に役立つスキルを身に着けるためにかかった費用。
諸会費 同業者が集まる団体に所属した場合の会費。
支払手数料 振込手数料やATM取り扱い手数料。
支払報酬 弁護士や税理士などへ支払った費用。
雑費 経費としてどの項目にも属しない支出。通常はあまり使用しません。

知っておきたい便利ポイント①領収書やレシートは証拠になる

フリーランスの経費において、領収書やレシートは非常に重要です。なぜならば、「支払いをした証拠」として扱われるからです。

そのため経費をスムーズに計上するためにも、領収証やレシートは保管しておきましょう。またクレジットカードの明細書も証拠として使えます。

ポイント
祝儀や香典など、領収書がもらえない場合は「出金伝票」を使い、支払った証拠として、招待状や会葬礼状などを保管しておくとよいでしょう。

知っておきたい便利ポイント②飲食費は内容を正確にメモしておこう

フリーランスの場合、仕事に関係のある飲食代は経費になります。例えばクライアントとの打ち合わせでカフェに行った場合や会議で食事をした時です。

当然ですが、プライベートで食事をした場合は経費に含まれません

いつ誰と使ったものかをハッキリとさせるため、領収書やレシートの裏にはしっかりと人数や名前をメモしておくのがおすすめ。「交際費」や「会議費」として計上できますよ!

ポイント
「交際費」や「会議費」 に明確な分け目はありませんが、おおよそ1人当たり5,000円までであれば交際費、それ以上であれば会議費と分けておくとよいでしょう。

知っておきたいフリーランスの控除の種類

基礎控除 確定申告を行えば、もれなく38万円の控除が受けられます。全員が対象です。
青色申告特別控除 青色申告(複式簿記)で確定申告を行った人に65万円、もしくは10万円で計算し控除が適用されます。
医療費控除 年間10万円以上の医療費がかかった場合に、超えた分を最高200万円まで控除してもらえます。本人だけでなく、世帯分をまとめてもOK。
雑損控除 天災や火事、盗難や横領に会った際の被害額が控除されます。
社会保険料控除/
小規模企業共済等掛金控除
健康保険や年金、企業共済で支払った保険料や掛け金は全額控除できます。
生命保険料控除 民間の保険会社や個人年金を掛けている場合は、掛け金に合わせて控除が受けられます。
寄附金控除 国や自治体、NPO法人などに寄付を行った場合、控除が受けられます。これにはふるさと納税も含まれます。
障害者控除 体や精神に障害のある人や、戦争で負傷した人が納税者本人である場合、もしくは家族にいる場合、27万円~57万円の控除が受けられます。
寡婦(夫)控除 配偶者と死別し、扶養すべき子供がいる場合に、27万円~35万円の控除が受けられます。
勤労学生控除 学校に通いながら働いており、収入が一定額以下である場合、27万円の控除が可能です。
扶養控除 一定の収入以下の配偶者がいる場合、38慢円の配偶者控除が受けられます。また納税者本人の年収が1000万円以下である場合にも、配偶者の所得に応じて控除額が変わります。
配偶者控除・配偶者特別控除 家族の中に収入がなく、養わなければならない家族がいる場合は38万円~63万円の控除が適用されます。

フリーランスは経費を知ることは節税対策になる!チェックしたいポイント5つ

フリーランスの経費は税率も難しい印象ですが、慣れればいずれスムーズにできるようになります。

ここでは比較的馴染みの経費の中から簡単に節税できる方法をご紹介。フリーランスだけでなく、現在副業で仕事をしている人にとっても重要な情報です。

まずは以下の5つをチェックし、節税に繋げましょう。

国民年金保険料

国民年金保険料は節税をする上で大きなポイントとなります。国民年金は1号から3号に分かれており、フリーランスは1号に該当し、控除の対象に。

確定申告で国民年金保険料の控除を受けるためには、日本年金機構から送付されてくる「国民年金保険料控除証明書」が必要です。

あとは記入して提出するだけですが、ここからが重要。もし家族に国民年金の納付対象者がいたら、一緒に申告し家族の国民年金も節税対象にできるのです!

ポイント
年金は遡って払うこともでき、同じように控除対象となります。未納分は払うことで控除され、さらに将来受け取れる金額も増えますよ。

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扶養家族に入る

フリーランスになって、国民健康保険や国民年金の金額に驚いた人も多いのではないでしょうか。フリーランスは会社員と違い、保険料を全て自分で支払わなければなりません。

どうしても負担が厳しい…という時には、家族で正社員で働く人の扶養に入れてもらう方法もあります。例えば、奥さんが旦那さんの扶養に入るといった感じです。

ポイント
扶養に入った場合、フリーランスの収入によっては扶養を抜けなければならなくなるので注意が必要です。

ふるさと納税

ふるさと納税の最大の特徴は、その年の所得税から還付が受けられ、さらに翌年の住民税が安くなることにあります。

所得税の所得控除の対象となる金額、および住民税から税額控除額の2,000円を超える分が対象。個人事業主の場合、確定申告でふるさと納税の寄付金額を申請することで控除が受けられます。

ポイント
申請の際には寄付の時に自治体からもらう「寄付金受領証明書」が証拠として使えます。失くさないように保管しましょう!

個人型確定拠出年金

個人型確定拠出年金とは個人が自分でかける年金をいいます。一般的に「iDeCo(イデコ)」の愛称でも親しまれ、知っている人も多いのでは?個人型確定拠出年金は国からもらえる年金とは別に、自ら資産を作り、運用することをいいます。

いわゆる個人年金のことですが、実は個人型確定拠出年金も節税に使えるのです。掛け金は全額控除を受けられ、所得税や住民税が軽減されます。

ポイント
フリーランスにとって年金は不安要素のひとつです。それが経費で落とせるメリットは大きいでしょう。

倒産防止共済

取引先企業が倒産した場合に、自分の会社まで一緒に倒産しないようにするための救済措置です。もしもの場合に保証人なし・無担保でお金の借り入れができ、事業の窮地を救います。

経営セーフティ共済とも呼ばれ、自身で倒産防止共済へ加入することで利用可能です。加入の条件は、1年以上事業を継続している中小企業であることが挙げられます。掛け金は月5,000円から20万円の間で自由に選べますよ。

ポイント
解約も契約者の任意でいつでも可能、というのもメリットです。

フリーランスなら経費や控除の理解は必須!節税対策に役立てよう

フリーランスと経費は切っても切り離せない存在です。意外なものが経費になると知って驚いた人もいるでは?経費や控除をたくさん受けるほどに売り上げは少なくなるため、払う税金は少なくなります

慣れないことばかりで最初は戸惑うでしょうが、経費と税金の関係を知ることはお得がいっぱい。「めんどうだから…」と諦めず、少しづつ仕分けていってみましょう。

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