フリーランスのデメリット7選
自分のペースで仕事ができ、人間関係のストレスも少なそう。フリーランスってなんだか快適そうなイメージですね。しかし!仕事をしている以上、楽しいことばかりではありません。
フリーランスにもデメリットはあるのです。ここではフリーランスになってみてわかった、7つのデメリットを解説します。これからフリーランスを目指す人は是非参考にしてみてください。
①フリーランスは不安定な収入に悩まされる
フリーランスは収入が不安定です。特定の企業に所属しているわけではないため、固定給がありません。多くは歩合制であることが多く、やった分だけ収入に反映されるのが一般的です。
もちろん、将来的には収入がアップすることもあるため、メリットとも考えられます。しかし会社員にある最低賃金や残業代、各種手当などがないのがネック。
➁フリーランスは仕事が常にあるとは限らない
フリーランスは常に安定した仕事があるとは限りません。なかなか思うように仕事が取れなかったり、突然仕事が途切れてしまうこともあるのです。
フリーランスとして長く活躍するためには、仕事を得られるよう、スキルを磨き続けなければならず、プレッシャーを感じてしまうこともあります。
③フリーランスは社会的信用を得るのが難しい
会社員は安定したイメージがありますが、フリーランスにはそれがありません。
そのためなかなか社会的信用を得づらいのも現状。不安定なイメージが強いせいか、クレジットカードやローンの審査に通りにくくなっています。ローンを組みたいのであれば、会社員時代に契約を済ませておくのがおすすめです。
④フリーランスは税金や保険などの手続きが大変
フリーランスは経理関係や保険の手続きなど仕事以外の作業も多くこなさなければなりません。仕事を受けるための見積書から、月末には請求書の作成、クライアントへの対応、税金関係など本当にやることがいっぱい!もちろんその作業時間に給料はでません。
⑤フリーランスに決まった「休み」はない
フリーランスは仕事の進め方を自分で決め、休みも自由に決定できます。そのため決まった休みはないのです。また忙しければ、土日や深夜関係なく働かなければなりません。
なかなかONとOFFの区別をつけづらいのもデメリットといえるでしょう。
⑥フリーランスには万が一の安心がない
フリーランスは会社員とは扱いが大きく異なります。まず雇用保険がないため、失業しても保証がありません。また病気やケガに対する保証も薄く、傷病手当がなければ、休業手当もないのです。女性の場合は産休育休は非常に助かりますが、フリーランスにはありません。
もちろん、これらを埋めるための保険はありますが、自分で探して加入する必要があります。
⑦フリーランスには孤独や不安がつきまとう
個人でフリーランスをしている場合、大抵同僚や上司はいません。それが楽であると感じることもありますが、様々なことを一人でこなし、解決しなければならない不安が付きまといます。
身近な相談相手として、フリーランスのコミュニティなどに入っておき、仲間を見つけておくと安心ですよ!
デメリットがあるのに増え続けるフリーランスという働き方
フリーランス協会の「フリーランス白書2018」によると、現在日本では1000万人以上のフリーランスが働いているといわれています。おおよそ10人に一人の割合ですね!
不安定で将来への不安が付きまとうにも関わらず、なぜこんなにも増えているのでしょうか。その理由について見ていきましょう。
フリーランスには定年がない!だからデメリットがあっても増え続けている
医療の進歩もあり、日本人の寿命はどんどん延びています。平均寿命は2016年時点で86歳となっており、これはインド人より20年も長生きする計算です。
長生きすることは幸せなことですが、その分老後の生活に不安を覚える人も増えています。年金の受給対象は伸び、定年後も仕事を探さなくてはなりません。デメリットあっても増え続けているのはそのためです。
少子化が進み、社会復帰をした女性など働ける人材が重宝されるようになる
妊娠や出産をきっかけに退職する女性は少なくありません。会社にとってはスキルのある人材が辞めてしまうのは痛手です。また少子化の影響もあり、新しい人材の確保は今後どんどん難しくなります。
そのため女性の社会復帰は企業にとっても大きなプラスとなるのです。子育て中でなかなか働けない女性も、フリーランスとして自分のペースであれば活躍の場は広がります。
ライフワークバランスや働くことに対する「満足度」の向上を求める人が増えたため
フリーランスは自由度の高い働き方であるため、企業に所属するよりもライフワークバランスが保ちやすいといえるでしょう。ライフワークバランスとは、一人ひとりが友人や家族との時間を大切にしながら、仕事にやりがいをもって取り組むことをいいます。
バランスをうまく取るためには、働く時間を管理し、プライベートとの両立を図ることは必須。
デメリットがあるのに、フリーランスを目指す理由
社会的な信用を得づらく、収入も不安定なフリーランス。在宅ワークが可能なエンジニアやITエンジニアを中心に、年々増えている人気の職種です。
デメリットがあるにも関わらず、目指す人が多いのには、やはり魅力があるからに違いありません。ここではデメリットすら跳ね返す!知られざるフリーランスのメリットや魅力について迫ってみましょう。
“○○したいから”フリーランスを目指す例
自由な時間で働きたいから!
フリーランスは勤務時間も自分で決められます。早朝に仕事をして、夜はゆっくりしても、昼夜逆転でもOK。自分のライフスタイルで選べます。
好きな場所で働きたいから!
仕事を始めればそこが仕事場。自宅はもちろん、カフェや図書館などどこでもOKなのもフリーランスのいいところです。
スキルUPしたいから!
フリーランスは自分の能力が試されます。自分のスキルを高めれば、収入アップに繋がりますよ。
“○○したくないから”フリーランスを目指す例
人間関係で苦労したくないから!
退職の理由の第一位に選ばれるほど、職場の人間関係に悩んでいる人は多いでしょう。しかしフリーランスであれば、いろいろと自分でしなければならない大変さはあるものの、人間関係のストレスは軽減されます。
人間関係に悩まず、ひとりでのびのびと働きたいと考えている人にはぴったりでしょう。
会社に行きたくないから!
フリーランスは会社勤めとは違い、自分で企業を見つけて雇用契約を結びます。そのため仕事内容によって時間を自由に組み合わせられるのが魅力。
仕事の進め具合を自分で決めることができ、「納期」というゴールさえ間違えなければ、なにをしても自由です。そのため会社員と比べてプライベートとの両立がしやすい点が魅力です。
満員電車に乗りたくないから!
フリーランスに出勤時間はありません。移動する時も、満員電車を避けた時間帯に家を出ればOK。通勤ラッシュに巻き込まれることはありません。
デメリットを克服してフリーランスになる3つのポイント
フリーランスになるにあたり、会社員にはないデメリットを多く感じます。しかし、しっかりとした準備をすれば、デメリットこそが大きなメリットになることも!ここではフリーランスのデメリットの考え方や克服するための準備について考えていきましょう。
①デメリットに惑わされない!角度を変えれば見方も変わる
フリーランスは収入が不安定なうえに、難しそうな確定申告などしなければならないことが山積みです。未知の領域に不安を覚え、フリーランスに転向することを躊躇してしまう人も多いかもしれません。
しかし、デメリットの見方を変えることによって、不安が解消されるかも…!ここではフリーランスのデメリットを少し角度を変えて考えてみましょう。
収入が不安定?頑張っただけ収入UPは十分狙える
フリーランスは自分の工夫や努力次第で収入アップを狙えます。2013年に「タワーズワトソン昇給率調査」が行った調査によると、日本の一般企業の昇給率はわずか約2.3%…。中国が約8%でベトナムが約11%ですから少ないことがわかります。
アジア全体でもかなり低いのです。そのため一般企業で働くことで昇給アップはかなり難しいと考えられます。
確定申告は大変だと思っている?経費にすれば節税できる!
「確定申告とかよくわかないし…」そんな理由でフリーランスを諦めるのは非常にもったいないといえるでしょう!個人事業主になれば、業務上必要なものはほぼ経費になり、税金対策になります。
また自宅で仕事をする場合、賃料や光熱費の一部も経費として落とせますよ。確定申告は慣れれば簡単です。先入観を捨て、一度トライしてみましょう。
孤独や不安に負けそう?人脈は自分次第で広がる!
「フリーランスって孤独なイメージ…」と悩んではいませんか?確かにフリーランスは自分一人でこなす作業も多くなります。しかしその分人間関係に悩むことはありません。
フリーランスが集まるコミュニティや勉強会などはネットで探せばたくさん出てきます。積極的に参加し、人脈を広げるのもいいでしょう。
有給が無い?実は工夫次第ではフリーランスの方が休めることも!
「フリーランスって有給はない」と思っていませんか?確かに休んでも給料が出る有給制度はフリーランスにはありません。しかし、そもそも会社員の給料は有給を取る前提で設定されていることが多く、十分に消費できないのもザラです。
そのため得をしている気分になっているだけだとしたら…?会社員の有給にこだわる必要はなくなりますね。
②デメリットがわかれば、改善できる!
会社員は保証制度が手厚いことも多く、それに比べれば、フリーランスはデメリットが多いイメージです。
しかしデメリットをマイナスポイントとして諦めるのはちょっと待ってください!デメリットを意識し、改善していくことでフリーランスのよさが見えてきます。
きちんとスケジュール管理ができれば、プライベートも充実する
会社員の多くはコアタイムで働いています。しかしフリーランスの場合は、自分で仕事とプライベートの時間を決めながら仕事ができるのが大きな魅力です。
だからこそ、やるべきタスクやスケジュール管理はしっかりと行いましょう。
仕事を得るためのスキルを磨く努力をする
フリーランスは自分のスキルや経験を生かして仕事をしています。そのため、自身の腕を磨き続けなければなりません。
インターネットが普及し、様々に変化していく時代に対応していくためにも、常に新しい情報や技術を取り入れる必要があるのです。
③情報収集をしてデメリットを回避する
フリーランスとして活躍するためには、情報収集は大切です。一人で仕事をするからこそ、たくさんの情報を集めてデメリットに備えなくてはなりません。世の中、知っているといないとでは大違いな事はたくさんあります!
仕事だけでなく、お金の運用方法や税金面でもしっかりとした知識をつけ、いざという時のトラブルに備えましょう。
税金で損をしない方法を学ぶ
税金はフリーランスであれば誰もがぶつかる壁です。多くの個人事業主には、仕事をする上で必要な持ち出し経費が発生します。これらを確定申告すると、税金が戻ってきて節税になるのです。
もちろん申告をしないと、還付金は受け取れません。フリーランスが税金を学ぶと、知って得することがいっぱい!
十分な貯金を確保する
独立して最初の頃は、仕事がないこともありますよね。そのため会社員のうちから十分な貯金をしておくと安心です。
事業内容や生活スタイルによって必要なお金も違ってきますが、最低限3カ月は暮らせる貯金を確保しておきましょう!
万が一のときに備えておく
フリーランスには会社員のように退職金、傷病手当などがありません。会社員の厚生年金に比べると受け取れる年金も少ないので、万が一の時、非常に弱い立場にあります。そのため自分で資産形成をしてく必要です。
国民年金は金額が上乗せできる公的制度がありますし、退職金になる保険も充実しています。これらを上手く利用することにより、もしものリスクに備えましょう。
フリーランスは選択肢のひとつ。特別なものではない
フリーランスはあくまでも一つの働き方の形であるため、会社員とは違いますし、特別なものではありません。契約をして案件をこなし、報酬を得る意味では同じです。
最近では様々な働き方の選択肢が増え、フリーランスも徐々に認められつつあります。やはり何事にもデメリットはつきものなので、自身でよく見極め、ぴったりの可能性を見つけてください!