フリーランスになるには?会社員のうちから準備することや退職後の手続きを総ざらい

目次

フリーランスになると決めたらやるべきこと

フリーランスは特定の会社に所属せず、自分の技術・スキル・経験を活かして給料をもらいますそのため自分一人で解決なければならない問題がいっぱい!

仕事の獲得からクライアントとのやりとり、保険や年金・税金に至るまで、様々な知識が必要です。さらに問題が発生した時のトラブル対応についても、自分でしなければなりません。

フリーランスは自由な生き方ですが、大変なことも多いです。フリーランスになるには、勉強や工夫が必要なことを知っておきましょう!

会社員からフリーランスになるには?事前に準備しておく10のこと

フリーランスの生活を安心してスタートさせるためには、しっかりとした事前準備をする必要があります。また家族の了承をとって協力してもらう環境を整えることも大切です。

勢いだけで始めてしまうと、思うように仕事が受けられなかったり、生活が不安定になったりと予想外の事態になるかも!せっかく意を決してフリーランスになったのですから、気持ちのいいスタートを切りたいですよね。

そのため会社員であるうちから十分に準備する必要があります。ここでは安定した会社員であるうちに是非やっていただきたい10のことを解説します。

1.最低限の生活費を見積もっておこう!

フリーランスになるにあたり、最低限生活に必要なお金は把握しておきましょう。まずは毎月どのくらいの生活費がかかるか総ざらいし、どれだけの収入と支出があるのかを見直します。

ポイント
収入の計算は手取り額で考え、ローンやボーナス払いがある場合には支出分にその分も勘定しておくことも忘れずに。

2.仕事がなくても困らない程度の貯金をしておく

フリーランスは、初めのうちは誰もが不安定です。独立に必要な備品に思ったよりお金がかかり、自由にできるお金が減ってしまうかもしれません。そうならないよう、仕事がなくても1年程度は暮らしていける貯金があれば安心です。

フリーランスになる前に副業として実績を積んでいくのもおすすめ。

ポイント
独立にベストなタイミングを見極めるのも、フリーランスになるためには必要です。

3.今のうちに病院へ!

会社員であれば、会社で健康診断を無料で受けられることも多くあります。社会保険に入っていられるのも、会社員のうちだけです。

フリーランスになるには、健康面にも自分で管理し、気を遣わなければなりません。フリーランスになる前に、病院へ行っておきましょう

フリーランスは、健康診断を自腹で受けなければならないことがあります。金額は年齢や内容によって異なりますが、数千円~数万円程度は覚悟しなければなりません。初期の不安定な時期に、この出費は痛いでしょう。

ポイント
今のうちに体の気なる部分は全てチェックしておきましょう!

4.顔写真付きの身分証明証を準備しておく

フリーランスになると、保険の切替や確定申告、開業届の申請などなにかと身分証の提示が求められます。そのため写真付きの身分証明書は必ず用意しておきましょう。

主に運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどがあります。ちなみに住基カードは現在の有効期限度は更新はできません。 使えなくなりますので、マイナンバーカードへの切替を忘れずに行いましょう。

ポイント
運転免許証をゆくゆくは取得したいと思うなら、教習所に通う時間や資金もかかるので、余裕があるうちに!

5.フリーランスでは審査が通りにくい契約を済ませておく

フリーランスになると、カード審査に通りにくくなります。例えば消費者金融や銀行のカードローン・住宅ローン・マイカーローン・クレジットカードなどです。

これらは安定した収入が必要条件となっていることも多いため、フリーランスでは審査が厳しくなります。

ポイント
なるべく会社員のうちに契約を済ませておくと、審査にも通りやすくなりますよ。特にクレジットカードは持っておくと便利。

6.失業給付を受け取れるかを確認し、ベストな退職時期を決める

失業保険は生活費や活動費としても使え、退職後の不安を解消してくれる強い味方となります。そのため会社を辞める前に必ず受け取れるかを確認しましょう。

雇用保険の失業給付受けられるのは、「退職以前の2年間で雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上であること」が条件です。

勤続年数や給料によっても受け取れる金額・期間が違うため、確認を忘れずに。フリーランスになるには、このような見定めも非常に重要なのです。

ポイント
少しでも失業給付を多くもらうために退職日をよく吟味しましょう。

7.事業計画を立てる

いざフリーランスになっても先を考えてなければ意味がありません。「事業戦略」「収益の見込み」「将来像」まで具体的な計画を立てることが重要です。それにより事業の継続や立ち上げに必要な資金が見えてきます。

もし金融機関から融資を受ける場合、事業計画書がしっかりとしていなければ、交渉は難しいでしょう。時間をたくさん使ってでもこのパートには注力をしましょう。

ポイント
フリーランスになるには将来像をしっかりと持った事業計画は必要不可欠。

8.フリーランスで活躍するためのスキルを磨く

フリーランスになるには自分のスキルや技術で勝負していかなければなりません。そのため活躍・通用するためのスキルをしっかりと磨いておく必要があります。

フリーランスは競争の激しい世界です。長く活躍するためにも、自分の強みをしっかりと見極め、自ら売り込んでいく力が求められます。

ポイント
先輩フリーランスの活躍を本やネットで勉強・研究したり、職業訓練制度で学び、新たなスキルを身に着けて幅を広げるのも一つの手段。

9.企業と自分を繋ぐ窓口をつくる

仕事に繋げるため、企業と自分とを繋ぐ窓口を用意しましょう。例えばSNSを始める、ブログを開設する、などが挙げられます。ポートフォリオにすることで、仕事が入ってきやすくなるでしょう。

世間にオープンな場を作り、自分を売り込む必要があります。他にも知人にフリーランスがいれば、連絡をとってみましょう。フリーランスになるには横の繋がりがとても重要です。

ポイント
知り合い経由で仕事が舞い込むことも珍しくありません。

10.フリーランスの税金について勉強しておく

フリーランスは税金関係に自分で対応しなければなりません。主に確定申告や源泉徴収などが挙げられます。自分の税金をしっかり管理することもフリーランスになるには必要なスキルです。

今のうちから、関連書籍やネットで勉強しておくと、いざという時に慌てません。ネットで記事を読む場合は、関連記事も一緒に目を通すと、知識が広がりますよ!

ポイント
フリーランス向けの税金セミナーに参加するのも手っ取り早く疑問が解決されるのでおすすめ。

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円満退職する時に最低限やるべき6つのこと

フリーランスになるには、今の会社を退職しなければなりません。しかし退職して終わりではなく、今の会社が今後なんらかの場合に関わってくる可能性もゼロではないでしょう。

同業である場合、もしかしたら得意先になる可能性だってあるのです。そこがフリーランスの面白いところでもあります。縁は一つ一つ大切にしておくと良いでしょう。

ここでは会社を円満退社するためにやるべき6つのことを紹介します。

1.一番に直属の上司に伝える

退職の意向は、一番に直属の上司に伝え、了承を得ておきましょう。間違ってもいきなり人事や社長に伝えてはいけません。また同僚にうっかり口を滑らせるのもNGです。

直属の上司には今まであなたを育てた責任や自負があります。そのためあなた以外の人からまた聞きで伝わると上司の立場を潰すことにも繋がり、印象がよくありません。必ず順番は守りましょう。

これさえやれば完璧!
フリーランスになるには、細かな気遣いを忘れてはいけません。

2.退職願は会社の規則に従って提出

フリーランスの決意が固まったら、退職届を出しましょう。提出のタイミングは一般的には退職日の一カ月前ですが、念のため就業規則を確認するのがおすすめです。

ちなみに似たもので「辞表」がありますが、これは会社の役員が辞める時に出すものです。普通の会社員であれば「退職届」でOKですよ。

これさえやれば完璧!
規則に従って、粛々と進めましょう。書き終わったら最後に漏れ・抜けがないかをしっかりチェックしてくださいね。

3.引き継ぎ業務や残務整理を滞りなく

「立つ鳥跡を濁さず」といいますよね。会社から快く送り出してもらうためにも、引継ぎや残務整理はしっかりと行います。

上手くいかない場合、予定日通りに退職ができなかったり、会社に迷惑をかけてしまう恐れが。それではイメージダウンです。今後の関係も考え、最後はしっかりと業務を遂行しましょうね。

これさえやれば完璧!
業務だけでなく、大切なパスワードの共有も忘れずに!退職の意思が決まったら、少しづつでもマニュアルを作っておくと引継ぎがスムーズになりますよ。

4.退職時に会社へ返却するものを確認

退職時には会社への返却物も忘れないようにしましょう。社員証やセキュリティーカード・保険証・制服などが挙げられます。必ず全て揃えて返却しましょう。

うっかり忘れてしまうと、後日会社まで届けに行くことになり、気まずい思いをするかもしれません。郵送で送る方法もありますが、フリーランスになるには、貴重な時間を無駄にはできません。

これさえやれば完璧!
最終出勤日には、帰る前に必ず返却物の忘れが無いかチェック!

5.退職時に会社から受け取る書類を確認

退職時には、会社から必ず受け取らなければならない書類があります。忘れてしまうと、失業保険が受け取れなかったり、税金面で損をしたりするかもしれません。特に失業保険は、退職後に生活を大きく支えてくれるため、忘れずに受け取りたいところ。

しかし会社によっては言わなければ渡されないこともあります。そうならないよう、ここでまとめてチェックしておきましょう。

5-1.厚生年金証書

厚生年金証書は「年金を受給する資格を証明する」ために必要な書類です。年金は、適齢になれば勝手に入ってくるものではありません。自分で申請・請求を行わなければならないのです。

少し前までは年金手帳が必要でしたが、今は厚生年金証書がメジャーとなっています。

これさえやれば完璧!
今後困らないためにも、 厚生年金証書は必ず会社から受け取りましょう。国民年金に切り替える際にも必要な書類です。

5-2.雇用保険証書

雇用保険証書は「雇用保険に入っていることを証明するもの」です。雇用保険に加入していた期間が書かれており、受け取れる金額に大きく影響します。これがないと、失業保険が受け取れないので注意しましょう。

多くの場合、退職してから後日郵送されてくることが多いです。雇用保険証書は退職後2週間以内に企業が発行するよう義務付けられています。

これさえやれば完璧!
もし待っていても 雇用保険証書が発行されなければ、会社に問い合わせるか、ハローワークに相談すれば指導してくることもあります。

5-3.離職票

失業保険を受ける際に、雇用保険証書と一緒に必要となります。退職して始めて会社が準備するものなので、見たことのない人も多いでしょう。退職後10日以内に会社から郵送されてくるものです。

離職票には退職理由や勤続年数などが記されており、失業保険を受ける期間を決定するために非常に重要な役割を果たします。必ず受け取りましょう。

これさえやれば完璧!
退職理由が会社都合のはずが、自己都合になっているなど、実際と違うケースも。失業保険の受け取りに影響しますのでハローワークに行くまでにチェックしましょう。

5-4.給与所得の源泉徴収票

会社には、社員が退職した時に1月1日~退職日までの期間で、給与に基づいた源泉徴収票を作成する義務があります。

一般的には、転職先の企業にそのまま提出しますが、フリーランスは自分で確定申告を行います。もし確定申告をしなかった場合は、延滞税や加算税がプラスされ、余分なお金を払うことになりかねません。注意が必要です。

これさえやれば完璧!
源泉徴収票は年末調整の際に必要となるので忘れずに受け取りましょう。

5-5.退職所得の源泉徴収票

退職金が支給された場合に発行されます。内容は会社が退職金として支払った金額と、天引きされた所得税の金額が書かれています。すでに確定した金額であるため、給与所得のように年末調整を行う必要はありません。

また退職金がない職場の場合は、発行されないので注意しましょう。

これさえやれば完璧!
退職所得の源泉徴収票は退職後1カ月以内もしくは翌年1月31日までに会社が退職者に渡さなければなりません。しっかりと受け取っているか確認しましょう。

6.退職所得の受給には申告書の提出が必要

退職所得の受給に関する申告書は退職金を受け取るために必要な書類です。これは会社に退職金を源泉徴収してもらうための書類と考えるとわかりやすいでしょう。

退職金は丸々貰えるのではなく、税金が引かれ、差額が手元に入ってきます。

これさえやれば完璧!
退職所得の受給に関する申告書を提出しておけば、金額に応じた正しい税率で処理されますが、未提出の場合は一律20%が引かれてしまうので気を付けましょう。

6-1.退職所得控除の計算方法

退職所得控除の計算は以下のように行います。

勤続年数20年以下の場合
40万円×勤続年数(80万円に満たない場合は、最低80万円)

勤続年数20年以上の場合
800万円+70万円×(A-20年)

例:勤続年数が10年1カ月の場合 

勤続年数は11年として計算されます。1年未満の期間は繰り上げたれるのでご注意ください。

40万円×11年=440万円。

勤続年数が11年であれば退職所得控除額は、440万円となります。

6-2.退職金の源泉所得額の計算方法

退職金の源泉徴収は「退職所得の受給に関する申告書」を提出したかどうかによって大きく異なります。

退職所得の受給に関する申告書を提出した場合
(退職金額 − 退職所得控除額)× 1/2 × 102.1%

退職所得の受給に関する申告書を提出しない場合
退職金額 × 20%

上記で提出すれば正しい税率で計算されますが、しない場合は一律20%となるので気を付けましょう。

提出するするしないとでは大きな差です。次章で具体的にみていきます。

6-3.退職所得の受給に関する申告書するだけでこんなに違う!?具体例をご紹介

実際にどのくらい違うのかを具体例をもとに見ていきましょう。

例:勤続年数が10年、退職金が500万円の場合

▼退職所得の受給に関する申告書を提出した場合 
・退職所得控除額:400万円・退職金の源泉所得税:75,525円
・退職金(手取り): 4,924,475円↑=退職金 − 源泉徴収税額 で算出

退職所得の受給に関する申告書を提出しない場合
・退職金(手取り):4,000,000円↑=退職金 − 源泉徴収税額(退職金額 × 20%)で算出

フリーランスになるには、退職後の行動も大事!やっておきたい6つのこと

フリーランスになるには、今の会社を退職して終わりではありません。退職後の行動によって、今後のフリーランスとしての生活が大きく変わると言っても過言ではないのです。また申請しなければもらえないお金もあります!

知らないだけで損をしないよう、フリーランスになる前にやっておきたいことを6つご紹介します。残さずチェックして、フリーランスとして晴れやかにスタートを切りましょう。

1.失業保険を受け取って生活費の足しにする

失業保険は退職後の生活をサポートしてくれる保険です。勤続年数や年収に合わせて月に十数万~数十万円が受け取れるので必ずチェックしましょうね。また手続きをしなければもらえない手当なので、注意が必要です。

離職票と雇用保険の証明書を受け取ったら、ハローワークで手続きを行います。

ポイント
自己都合で退職した場合、「待期期間」といって、3カ月程度受け取れない期間があるため、なるべく早めに申請に行ったほうがよいでしょう。

再就職手当も申請できる!条件をチェック

フリーランスの場合でもしっかりと手続きを行えば再就職手当が受けられます。ハローワークへフリーランスになる旨を伝え、開業届を出しましょう。

ただし再就職手当を受け取れるのは、フリーランスとして1年間活動できる根拠を示す必要があります。そのためには、事業計画書をしっかりと作り、説明ができなければなりません。

また支給を受けた後は、年に1回程度ハローワークから確認の電話がかいることがあります。

2.会社の保険はもう使えません。市役所で年金と保険の手続きも忘れずに

フリーランスになるには、保険の手続きを忘れてはいけません。今までは半額を会社が負担していましたが、これからは自分で払うことになるので金額は上がります。最初は大きな負担になるのは間違いありません。

退職した日から会社員時代の保険・年金は使えなくなるため、厚生年金→国民年金、会社の健康保険→国民健康保健への切り替えを行いましょう。

ポイント
申請期限は退職から14日以内ですので忘れずに行いましょう。

厚生年金→国民年金

申請に必要な持ち物は以下の通りです。

・年金手帳や厚生年金等退職の日付が分かるもの
・印鑑
・身分証 

申請は市役所の国保年金課で行います。

手続きは問題がなければその日中に終わる場合がほとんどです。支払う保険料は高くなりますが、退職前の会社で保険を任意継続する方法もあります。

またどうしても支払えない場合は、免除や減免の申請もできますので、窓口で相談してみるとよいでしょう。滞納は差し押さえの原因となります。

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健康保険→国民健康保健

会社に保険証を返却すると、A4サイズのペラ紙で健康保険資格喪失書が受け取れます。切り替えに必要ですので、必ず持参しましょう。印鑑と身分証明書も忘れずに。

国民健康保険料は、前年度の収入に合わせて決まります。そのため一年目は少し負担が大きいかもしれませんね。こちらも元勤務先の健康保険に任意で入り続けることが可能です。

ただし半額を会社が持ってくれなくなるため、保険証は上がります。

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3.税務署で開業届と青色申告承認申請書の手続きをすると税金がお得に

フリーランスになるには、開業届と青色申告承認申請書の提出が必要です。これらを行うことで、税金が安くなるメリットがあるので、是非やっておきましょう。

税務署に直接行って手続きを行う際には、マイナンバーが分かるものと、身分証を持参します。

郵送でも届け出は可能です。税務署ホームページより書類をダウンロードして記入します。あとは返信用封筒を入れて出すだけです。

後日税務署より確認の印鑑が押された控えが戻ってきますので、大切に保管しましょう。開業した証拠として必要となることがあります。

ポイント
開業届は開業から1カ月以内、青色申告承認申請書は2カ月以内に出しましょう。

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4. あらかじめ備品をしっかりと揃えたほうが慌てなくてすむ

フリーランスになるには、受けた案件をこなすにあたって必要なものを揃えなくてはなりません。例えば作業用のパソコンや資料・セキュリティソフト・オフィスだって借りるかもしれませんね。事業用印鑑や名刺も必要です。

必要なものはあらかじめ用意し、万全の態勢で業務に当たれるようにしましょう。あらかじめ金額を調べておき、どの程度かかるか見積もっておくのもおすすめです。

ポイント
開業届を出しておけば、備品などを必要経費として計上もでき、銀行口座や通帳に個人事業の屋号が入れられます。

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5.フリーランスになるには開業を周知することが大切

開業したら周知することも忘れないようにしましょう。周りに知らせることで、思わぬところから仕事が舞い込む可能性があります。

そのためSNSで積極的に周知したり、キャリアや経験が生かせるフリーランスのコミュニティへ積極的に参加しましょう!

人脈作りは、今後のフリーランス人生において、大きな武器になりますよ。

ポイント
ブログやTwitter、インスタグラムなどはフリーランスのポートフォリオとしても使えます!

ただしTwitterでは発言に気を付けましょうね。

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6.フリーランス保険に加入し万が一の損害に備える

フリーランス向けにフリーランス保険が出ています。フリーランス保険とは、例えば誤って機密情報を流出させてしまった時や入稿原稿を誤って削除してしまったなど、クライアントになんらかの損害を与えた時に使える保険です。

加えて基本的な医療保険・傷害保険もついていますよ! 年会費1万円程度で入れるので、万が一のために加入しておくと安心です。

ポイント
加入すればフリーランス同士で情報交換をしたり、仕事を紹介し合えるメリットも!

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フリーランスになるために準備すべきこと[チェックリスト]

フリーランス希望者必見!退職前に準備しておくこと[チェックリスト]

  • 最低限の生活費を見積る
  • 貯金をしておく
  • 今のうちに病院へ
  • 顔写真付きの身分証明証を準備
  • 契約を済ませておく
  • ベストな退職時期を決める
  • 事業計画を立てる
  • スキルを磨く
  • 企業と自分を繋ぐ窓口をつくる
  • 税金について勉強する

円満退職する時にやるべきこと[チェックリスト]

  • 一番に直属の上司に伝える
  • 退職願は会社の規則に従って提出
  • 引き継ぎ業務や残務整理を滞りなく
  • 退職時に会社へ返却するものを確認
  • 退職時に会社から受け取る書類を確認
  • 退職所得の受給には申告書の提出が必要

退職後に行うこと[チェックリスト]

  • 失業保険を受け取って生活費の足しに
  • 市役所で年金と保険の手続き
  • 税務署で開業届と青色申告承認申請書の手続き
  • あらかじめ備品を揃える
  • 開業を周知する
  • フリーランス保険に加入し万が一に備える
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