これだけは知っておきたい!フリーランス向けエージェントの基礎知識
フリーランス向けのエージェントとは、フリーランサーのための案件の紹介や面倒な契約手続きを代行してくれるサービスのこと。
クラウドソーシングのように、多数の案件から自分のスキルにあった仕事を探す必要はなく、エージェントが個々のスキルや希望の働き方に合わせて仕事を紹介してくれます。
また、面談同席や経歴書の添削など、自己アピールのサポートや契約処理・請求書書類の作成代行まで、一人で活動するフリーランスに心強いサービスもあります。
こんなフリーランスはエージェントを活用すべき!
エージェントは、どんなフリーランスでも登録できるわけではありません。では、どんな人がエージェントの利用に向いているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
①エンジニアやWEBデザイナーなどの「IT系フリーランス」
フリーランスのエージェントの多くは、エンジニアやWEBデザイナーなどのIT系の業種専門。中でもエンジニアの案件は、高単価で需要が多くあります。
②仕事の取り方がわからない!「駆け出しフリーランス」
会社員として実務経験があり、即戦力になれる場合、フリーランスになってすぐにエージェントを利用するのもおすすめです。
エージェントに登録しておけば自分の実績のアピール方法を教わったり、スキルに合った仕事を紹介してもらえます。
駆け出しフリーランスの方が、エージェントを利用するメリットが大きいということになります。
③業務に集中したい!「交渉ベタなフリーランス」
営業活動や単価の値上げ、契約締結など、面倒なクライアントとの直接交渉はエージェントが一手に引き受けてくれるので、安心して業務に集中できますね。
こんなにたくさん!フリーランスがエージェントを活用する8つのメリット
エージェントの活用は、フリーランスにとって様々なメリットがあります。ここからは、フリーランスがエージェントに登録すると、どんなメリットがあるのかを詳しくご紹介します。
①受ける仕事の選択肢が広がる!
エージェントに登録すると、ネットで非公開にしている案件も紹介を受けられるというメリットが。また、通常個人との契約を避けているような大手企業も、エージェントを通すことで契約できる場合もあります。
②フリーランスなのに福利厚生がある!
福利厚生が充実している会社員とは異なり、フリーランスには福利厚生がありません。
しかし、エージェント会社によっては、利用者が福利厚生が受けられるサービスもあります。使わない手はないですね!
③常に新鮮な情報が手に入る!
フリーランスは個人活動なので、業界や仕事の情報は自分で情報収集する必要があります。しかし、仕事をしながら情報収集は大変ですし、時間がかかることでしょう。
エージェントに登録することで、業界の最新情報やトレンド、報酬の相場など、仕事に必要な情報が入手しやすくなります。
④税金のアドバイスや手続きのサポートも
フリーランスになった時に戸惑いがちなのが税金の手続き。年金や医療保険の切り替え、源泉徴収や確定申告の準備など、これまで会社に任せきりだったことも自分でやらざるを得なくなります。
エージェントによっては、こうした税金関係の手続きもサポートしてくれるサービスがあります。
⑤より単価の高い案件をゲット!
クライアントとの単価交渉をエージェントに任せることで、より単価の高い案件を受注できるのもエージェントを利用するメリット。
そのため、自分で仕事を受注するクラウドソーシングサービスよりも、平均的に単価の高い案件が多いのが特徴です。
⑥クライアントとのトラブルもおまかせ
様々な取引先と仕事をするフリーランスは、クライアントの当たり外れも大きいもの。
万が一クライアントとのトラブルが起きた場合、エージェントがクライアントとの間に入って仲介してくれます。
⑦営業いらずで仕事が安定!
通常フリーランスは案件が終了すると次の案件を自分で探さなくてはいけません。
しかし、エージェントを利用していると、案件が終了時期近づく頃に自動的に次の仕事を紹介してもらえます。
⑧キャリアサポートでスキルアップ
フリーランスになったばかりだと、どのように活動を始めればいいか悩みがち。そんな時にもエージェントは頼りになる存在です。
スキルアップのセミナー情報や、PR術の指導など、エージェントが主催するイベントや、キャリアサポートを上手に利用してください。
エージェントに登録する前に!知っておきたい5つのデメリット
メリットだらけに思えるエージェントですが、実はデメリットも存在します。
ここからは、フリーランスがエージェントに登録する場合、知っておいてほしい5つのデメリットをご紹介します。
①年齢制限多数!50代以上は要注意?
多くのエージェントは20代、30代向けになっており、それ以上に年齢を重ねると、受注の機会が減ると言われています。中には、「50歳以上は紹介が難しい」と明確に記載しているエージェントも。
②駐在案件がメイン!働き方を確認しよう。
クラウドソーシングの場合は、期間内に納品物を収めれば働く場所や時間が自由です。しかし、エージェントを通した案件は駐在案件が多数。柔軟な働き方ができないこともあります。
たとえば決まった日数の出社を必要とされたり、リモートワークが禁止されていたり。せっかくフリーランスになったのに、まったく自由が効かないなんてことも。
③報酬は手数料分がマイナスに。
エージェントを利用すると、直接案件にはない手数料を引かれることも忘れてはいけません。
④都心以外は不利?利用エリアが限定される。
東京や神奈川を中心とした関東エリア、大阪、京都などの関西エリア、名古屋を中心とした中部エリアなど、エージェントで取り扱う案件は、都心での仕事に偏りがちです。
⑤健康管理がしにくい長時間労働に!
IT系のプロジェクトは、当初予定していた期間よりも長丁場になることがめずらしくありません。そんな時エージェントでは、超過時間分の報酬を得ることが可能になっています。
しかし、報酬が発生するが故に、限度を超えた超過労働が起きるプロジェクトも存在します。中には、1ヶ月で300時間以上の労働で体調を崩してしまうフリーランスも。
エージェントはこの条件で選ぼう!後悔しない3つのポイント
「IT系」「年齢制限」「エリア制限」。この3つの条件があることで、エージェントのサービスを利用できるフリーランスはかなり絞られてきました。
ここでは、これらの条件をクリアしたフリーランスの人に向けて、エージェントを選ぶ上で重要な3つのポイントをご紹介します。
ポイント①自分のスキルが発揮できる案件があるかどうか
そのエージェントによって、どんな案件を得意としているかは様々。同じIT系でも、ゲーム系に強いのか、インフラ系に強いのかで、紹介される案件も全く異なります。
自分のスキルからかけ離れたエージェントを選んでしまうと、「紹介される案件が少ない」「極端に単価が低い」ということが起きる可能性も。
ポイント②相場に合った案件を出しているかどうか
エージェントによっては、似たような仕事内容でも、他社より報酬を低く提示しているということも。損をしないためには、情報を得て傾向をつかむ必要があります。
ポイント③仲介企業が少なく、「商流」が浅いかどうか
商流というのは、現場と企業の間に入っている仲介企業の流れの事。具体的には、受注・発注・出荷・在庫保管・販売管理などの取引の流れを指します。
クライアントとフリーランスの間に仲介企業が多いほど商流は深くなり、取られる手数料は多くなります。逆に、クライアントとの間に入る企業が少ない、「商流が浅い」案件を得ることで、手数料は少なくなり、得られる報酬は大きくなります。
フリーランスデザイナー・エンジニアにおすすめ!人気エージェント5選
初めてエージェントを利用するなら、知名度が高く、実績のあるエージェントがおすすめです。そこで、ここからは、実際にデザイナーやエンジニア向けの有名エージェントをご紹介します。
自分のスキルや実績に見合った案件を探してみてくださいね。
エンジニア向けの高額案件多数!「レバテックフリーランス」
レバテックフリーランスはIT・Web系のフリーランスエンジニア専門のエージェントです。その特徴は、何と言っても高額案件の多さ。これまで、107,000人がレバテックフリーランスを通して仕事をし、その平均年収は862万円にもなるのだそう。
レバテックフリーランスでは、週2日から週5日のフル駐在案件まで選ぶことができ、企業との顔合わせにもコーディネータが同席してくれます。
地方案件が充実している!「ギークスジョブ」
ギークスジョブは、システムエンジニア、プログラマー、デザイナー向けのエージェント。東京、大阪、名古屋、福岡の四つの拠点があり、地方住まいのフリーランスも比較的仕事を探しやすいエージェントになります。
フリーランスを多方面からサポートする体制が整っているのもギークスジョブの魅力のひとつ。フリーランスの勉強会や、営業代行や書類作成、確定申告支援など、充実したサービスを受けられます。
自分に合った働き方が魅力!「クラウドテック」
エンジニア、ディレクター、デザイナー案件が豊富なクラウドテック。常駐案件が多いエージェントの中で、リモートや在宅案件が選べる数少ないエージェントです。
週2、週3から働ける案件も多く、副業やパラレルキャリアなどの自由な働き方にフィットします。
全国9都市展開!手数料が良心的な「PE-BANK」
PE-BANKはWEBやSE向けの案件を毎月1,000件以上紹介しているエージェント。特筆すべきはその手数料の低さで、「報酬額の8~12%」。通常10〜15%の手数料を取るエージェントが多い中、とても良心的ですよね。もちろん、その分手取り額も多くなります。
東京・札幌・仙台・名古屋・京都・大阪・岡山・広島・福岡と全国9都市のエリアに拠点があり、地方在住のフリーランスも仕事が探しやすいのも特徴です。
幅広いジャンルと案件数が魅力!「ミッドワークス」
「職種の豊富さ」と「3000件の求人案件」が特徴のミッドワークス。例えば、ITエンジニアの中でも、サーバーエンジニア向け求人、PHPエンジニア向け求人など、さまざまな案件が揃っています。とにかく職種が広いので、個人のスキルごとに得意分野の仕事が選びやすいです。
また、正社員並みの福利厚生も有名なミッドワークス。会社員からフリーランスに転身し、初めてフリーランスとして仕事をするという人におすすめです。
まずは無料登録で比較!自分に合ったエージェントを賢く選ぼう!
エージェント選びは、自分にあった会社を見つけたいもの。失敗しないために、まずは複数の会社で無料登録をしてサービスを比較してみるのも良いでしょう。
それぞれのサポート体制や、案件の傾向、報酬の相場などを比較し、自分が目指す仕事や働き方にマッチしたエージェントを選んでくださいね!